
みなさんは、1930年代にアメリカで生まれた「靴下でできたおさるさん」をご存知ですか?当時のアメリカは世界大恐慌の真っただ中で、多くの人たちが貧しい暮らしを余儀なくされていました。その頃のお話です。
間もなくクリスマスを迎えようというある日、おばあさんは困っていました。それは、孫にプレゼントを買うお金がなかったからです。「どうにかしてプレゼントを用意したい。何か良い方法はないだろうか?」そう思って窓の外に見ると、物干しに干されているおじいさんの靴下が目に入りました。「あ!」手先の器用だったおばあさんは、靴下を使って何かできないだろうかと知恵を絞り素敵なプレゼントに生まれ変わらせました。それがこの「おさるのぬいぐるみ」です。
さあ、一緒に作ってみましょう。
1.靴下を裏返し、上図のようにマジックで線をひいて、それに沿ってミシンをかける。※口になるかかと部分は、ミシンをかけずにおいておく。
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2.ボディ部分はミシンをかけた後、かかとまで切込みを入れる。マジックの線より5mmほど上まで切っておく。
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3.パーツをミシン目の少し外側で切り取る。
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4.ひっくり返して綿が詰められるよう、耳の輪になっている部分を1cm程度切り開いておく。
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5.靴下の表がくるようひっくり返し、綿を詰める。口の部分は、後で綿を詰めるのでおいておく。
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6.ボディの穴(股部分)をまつり縫いで閉じる。
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7.ボディの頭部分に口をつける。まず、くちびるの上側を表に縫い目が出ないよう、内側から縫い付ける。
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8.袋状になった口に綿を詰めてから、くちびるの下側をまつり縫いで閉じる。
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9.耳を縫い付ける
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10.手を縫い付ける。
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11.しっぽを縫い付ける。
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12.しっぽを縫い付ける場所はおしりと並行になるように。
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13.目と口をボンドで付ける。
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完成!
ユーモアたっぷりのルックスは、不思議と作るたびに違った表情を見せてくれます。ぼうしをかぶせたり、マフラーを巻いてみたり、サングラスをかけてみたりお子さんと一緒にオリジナルのおさるさんを作ってみてください。
そしてぜひ、このおさるを生んだおばあさんのお話を聞かせてあげてください。ものの大切さや、工夫することの楽しさが伝わりますように。
making things ourselves.
ものづくりで得られる達成感や誰かに褒められる喜び、それによって人々とつながれることなど、ものづくりにが生むさまざまな喜びを多くの人に伝えたいと活動中。
「ROOM #35」ホームページ:http://room35miico.wixsite.com/room35