
大掃除は、一年間家を守ってくださる「年神様(としがみさま)」を、お正月の日にお迎えするために、家をきれいに清めるという意味がありますね。
お子さまと掃除の道具をつくるところからはじめてみるのはいかがですか?
<手作りはたき>
はたきも、さまざまな素材のものがお店で手に入りますが、マイはたきはいかがですか?
昔、着物は、何人もおさがりをして、くたびれて外へ着ていけなくなると、いい部分を子ども用に縫いかえたり、部屋着やねまきに…。それも着古す頃には、生地もじゅうぶんにやわらかくなり、赤ちゃんのやわらかいおしりにやさしい布おむつに…。最後は、はたきやぞうきんに…。そんなお話をしながら、手仕事です。
[材料]
・竹などの棒 (使い勝手に応じて50-80cm)1本 ・竹ひご(5cm)
・手ぬぐいやはぎれ(約3~5cm×40~50cm) 12~16本)
・ひも(30cm位)2本 (20cm)1本
・はさみ ・キリか電動ドリル
*大きさは目安です。手になじむように、自由に変えてください。
[作り方]
①竹を持ちやすい長さに切り、上から2cm、下から10cmに、キリか電動ドリルで穴をあける。
②上の穴に、ひもを通して結ぶ。下の穴に、竹ひごを通す。
③てぬぐい、着物の裏地などを、切ります。布の端に、はさみで少し切り目をいれ、手で前後に引くと、気持ちよく裂けます。こどもたちもお気に入りの作業。
④放射状に並べた布の中心に、竹ひご側の竹を置き、布で包む。
⑤竹ひごの下で固くしばる。
⑥布を下に折り返し、ひもで竹ひごの下を固くしばると、できあがり。
<手作りナチュラルクリーニング剤>
スプレーに8分目まで水を入れ、重曹を大さじ1~2入れて溶かす。
<手作りぞうきん>
使い古しのタオルや手ぬぐいを、好きな色の糸で、好きな模様に縫う。もしくは、小さく切って、切りっぱなしのままでもよし。
大掃除を始める前に、ごほうびを準備してみるのはいかがでしょう?
混ぜて焼くだけでできるレシピのおやつを、オーブンに入れて、スタートします。
動きやすい服装が一番。
ほこりよけに、自分で染めた手ぬぐいをかぶると、より気分が盛り上がります。
①「高いところから、低いところへ」
マイはたきで、梁、照明の上、棚の上などをはらいます。
②「ほうきは、目に沿って」
畳も、床も、目に沿って。
大きくふって、ほこりを飛ばしてしまわないよう、ちりとりに静かに集めて、捨てます
③「窓ふきは、四角く、横、横。」
固くしぼったぞうきんでふき、仕上げに乾いたぞうきんでふきあげると、筋が残らない。
④「台所は、重曹水で拭き上げるとぴかぴかに。」
見落としがちな蛇口の裏側も。流しはクエン酸水もよし。
⑤「トイレは、実はほこりがたまる。」
トイレットペーパーが回る時に出る紙ぼこり、服を脱ぎ着するときに舞う繊維のほこり。
便器、手洗いの水場、毎日そうじしていると、トイレがきれいだと気持ちがいい。
⑥「床のぞうきんがけは、後ろに進んで。」
踏まないように、後ろに下がりながら拭きます。固く絞ったぞうきんで磨くと、木がつややかに。
その他、お風呂みがき、網戸の水洗い、障子の貼り替えなど、いろいろありますが、無理なく、できる範囲で。
焼きあがったおやつで、ごほうびお茶時間。
ご指導くださったお掃除の専門の方から、メッセージです。
「こどものみなさん、お掃除好きにならなくてもいいから、自分でおそうじをして、きれいなところにいると、「気持ちいいな」って、感じてくれたらうれしいです。」
「この時代に、この場所に生まれた、いま持っている心と身体で、この季節に、ここで手に入るものを、大切な人とまるごと味わう」をモットーに、簡単な英語表現を交えながら、四季の行事や暮らしの手作りを楽しむ教室「こども寺子屋」「おとな寺子屋」を主宰している。
ブログ:五感まるごと☆四季を愉しむ寺子屋だより -What a Wonderful Everyday Life in Japan!-