
「簡単おやつ♪夏の野菜や果物たっぷり15選」(卵・乳製品・小麦・砂糖なし)
こんにちは。「いつもがわくわくこどもてらこや」主宰の柳原です。
お元気ですか?夏バテなどされていませんか?食欲がない時には、食べなくては、食べさせなくてはと悩むこともあるかもしれません。なぜ食欲がないのか、それに応じてじっくりと体調に添うことができればいいですね。
健康なのに食欲がない時は、その時からだが欲していないということですね。時間が来たからといって、むりに口に詰めなくていい。熱中症対策に、塩分、水分を取るよう注意は必要です。
冷たいものの飲食が続いたり、また、冷房の効きすぎた場所に長くいると、力が入らなくなることもありますね。あたたかい梅醤番茶、昆布としいたけでだしをとったおつゆやおみそしるで、内臓をあたためてみるのはいかがでしょう。梅干しも元気が出ます。調味液に漬けた梅干し風の梅漬けではなく、本物の梅干しがいいですね。また、普段の料理の仕上げに、インドのスパイスを使ってみるのもひとつです。ルーではなく、カレーパウダーを使うと、余計な油脂を取らずに、スパイスの効能を取り入れられます。
おむすびをはじめ、丁寧に作られる「食」によって、その方の生きる力を引き出してこられた故・佐藤初女さん。初女さんご主宰の『森のイスキア』に宿泊させていただいた折には、初女さんとスタッフのみなさんが、食事の何時間も前から、本当に丁寧に準備してくださる姿を拝見できました。そのようにして整えられた食には、「力」があります。
さて、ちいさなこどもたちには、毎日の食事に加えて「おやつ」の時間があります。食事と食事の間が長い時、ちいさなおなかにエネルギーを補給する意味があります。
すると、一食ずつ丁寧につくっておられる方は「なんだか一日中台所にいる!」という感覚かもしれません。パワーもりもりならばいいですが、もし、「がんばりやさん」で「ひとりで」「すべて」「正しく」しようと疲れた時は、ぜひご自分に手抜きをゆるしてあげて下さいね。もう十分にがんばっておられます。
ちいさいひとたちのおやつは、大人が「嗜好品」「ストレス解消」と称していただくおやつとは異なるので、「甘いもの」である必要がありません。そして、食べなければならないものでもないですね。「身体」は賢いので、「病気」の手前で、無意識に食べる量を減らして体を休め、調整する力が備わっています。おやつの時間におなかがすいていないなら、なくていい。時間や習慣ではなく、ちゃんと「おなかがすいているから食べる」ので、食欲を刺激するための強い味つけや色は必要ありません。インスタ映えしなくていい。毎日種類を変えなくていい。
時間とこころに余裕がある時には、お子さんといっしょに、おやつづくりを楽しむのもいいですね。そうでないときは、食事の支度のついでで十分。体質的に必要な場合もありますが、「手作り」や「自然であること」でさえ、そこにこだわると力みが生まれます。どんなおやつでも、側にいるおとなの人が、余裕をもっているのが、ちいさい人たちにとってはなによりも安心かもしれませんね。
いつも台所にあるものや残り物でできる、安心おやつです。ごはんの支度の時に、いっしょに作っておくのもいいですね。
<おむすび>
ちいさくむすんだおむすびをふたつみっつ。朝食の準備のついでに、多めにむすんでわっぱに入れておくと、急なおでかけにもあせりません。梅干しや梅酢を少し入れて炊いたり、むすぶときに混ぜ込むと、暑い季節の腐敗防止に。
<焼きおにぎり>
おむすびを焼くだけで、気分が変わります。スキレットやテフロン加工のフライパンはそのまま、それ以外ならクッキングペーパーをしけば、ノンオイルで大丈夫。ポイントは、フライパンが熱くなってからおむすびを乗せることと、乗せた後はフライパンを揺らしておむすびがするりと動くまで触らないこと。裏返して、しょうゆやみそを塗ってどうぞ。
<簡単のり巻き>
酢飯を作らず、おむすびと同じ材料を、まきすで巻いて切るだけです。材料は同じなのに、気分が変わるようです。切るたびに包丁を濡れふきんで拭くと、美しく切れます。ちなみにうちでの人気は「納豆巻き」でした。
<簡単おやき>
ごはん、みそ汁、おかずなどの残り物に、粉を足して焼くとおいしいおやきに。目安は、ごはん1杯、みそ汁1杯、米粉大2~3くらいです。みそ汁がなければ、水を足して、お好み焼きの種くらいの柔らかさになるように調節してください。
この季節に旬を迎えるものは、この季節の身体に添う。当たり前すぎる夏の昔ながらのおやつです。
<やっぱりすいか>
夏の代名詞の野菜ですね。約90%の水分と、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル、βカロテン、リコピン、シトルリンなどの栄養素で、熱中症対策にも好適と言われています。
<おとなにもきゅうり>
こちらも水分たっぷりのウリ科。自然塩、みそ、梅干しペーストといっしょに食べれば、塩分の補給にも。みそ豆乳マヨ、ごま油と塩などにすると、大人のおつまみにも。
<蒸し枝豆>
大量の水でゆでると、水や燃料を多く使い、水溶性の栄養分が溶け出してもったいないので、蒸し焼き、蒸し煮はいかがでしょう。5%くらいの塩をまぶした枝豆をなべに入れ、ふたをして3分~5分位、枝豆の水分で蒸し煮して火を消します。お好みで大3くらいの水を入れると、焦げの失敗がありません。好みのやわらかさになるまで、ふたをしたまま数分おいておくとよいです。
<蒸しとうもろこし>
こちらも、少量の水で蒸し煮にすると、少ない水と燃料で、栄養価を逃さずいただけます。鍋で水100ccくらいを沸騰させ、塩をなじませたとうもろこしを入れてふたをし、3分くらい蒸し煮します。とうもろこしのつぶが半透明になったらできあがり。
少しだけ手を加えるおやつ。とても簡単なので、余裕のある時にお子さんと一緒につくられても。
<細―いバナナアイス>
昔なつかしい「バナナに割りばしを差してひと晩凍らせただけのアイス」。細く縦割りにして、棒なしにすると、ちいさい人にも安心です。歯に自信のある方は、切らずにそのままでOKですよ。製氷皿や、みつろうラップで凍らせると、プラスチックラップを使わずに作れます。
<かわいいフルーツポンチ>
ミニすいかやメロンをくりぬいて、戻すとパーティー気分になります。子ども用は100%ジュース、大人にはジンジャーエール。下記の豆腐団子を入れてもOK.カッターに注意して、くりぬき作業をお子さんにまかせても。
<じゃがいもだんご・もち>
塩をふって蒸し焼きしたじゃがいもをつぶしてまるめると「じゃがいもだんご」。3割くらいの片栗粉を加えて焼くと、もっちり「じゃがいももち」。お子さんは、つぶしたり、好きな形にまるめる作業ができます。そのままほんのり塩味でも、醤油やケチャップなどをつけても。焼き海苔で巻くと持ちやすく、海藻も摂れます。
<さくさくおかき>
おもちを小さく切って、夏の日差しで乾かしてから密封冷凍しておけば、いつでも揚げられます。さくさくになるコツは、餅をカラカラに乾かすこと。油をごく浅く入れた鍋で、中火でじっくり揚げ、きつね色になったら裏に返して揚げ、取り出して熱いうちに自然塩をまぶしたらできあがり。
<砂糖なしで甘いおはぎ>
本来は、もち米に2~3割のうるち米を混ぜて炊くところを、普段のごはんで簡単に。すりばちの中でごはんをつぶす作業をお子さんにおまかせしても。ひとくち大のおむすびをつくり、あんこで包みます。
ゆであずき、レーズンを同量でフードプロセッサーにかけると、砂糖なしでやさしい甘さのあんこができます。お好みできなこ、はったい粉、黒すりごまなどとどうぞ。
<定番豆腐だんご>
定番の「冷めても固くならないおだんご」は年中大活躍です。だんご粉50gと絹ごし豆腐55~60gを混ぜて、10~12個に分けて丸めてゆで、浮いてきたら、水を張ったボウルに入れます。お好みできなこ、はったい粉、黒すりごま、醤油、ずんだあん、あんこ、みたらしなどとどうぞ。
<お米パンケーキ>
生地に砂糖を入れないので、おかずをはさんでも合います。米粉75g、ベーキングパウダー3g、豆乳か水100cc、お好みで口当たりをよくするための菜種油大1/2を混ぜ、よくあたためたフライパンに、6つに分けて乗せます。一般的なパンケーキ種のように広がらないので、スプーンで丸い形に成形してくださいね。中火で焼き、表面が少し乾いたら裏に返し、ふっくらきつね色になり、竹串でさして生地がつかなくなればできあがり。
お好みで、季節のくだもの、果汁を煮詰めたシロップ、天然はちみつ、メイプルシロップなどとどうぞ。
その他、じゃがいもやかぼちゃを切って蒸す「蒸し野菜」、薄切りの蒸し野菜を干して焼く「野菜チップス」、天日干しした種を煎る「煎り種」などもいいですね。夏休みも後半。どうぞすこやかにお過ごしください。
「この時代に、この場所に生まれた、いま持っている心と身体で、この季節に、ここで手に入るものを、大切な人とまるごと味わう」をモットーに、簡単な英語表現を交えながら、四季の行事や暮らしの手作りを楽しむ教室「こども寺子屋」「おとな寺子屋」を主宰している。
ブログ:五感まるごと☆四季を愉しむ寺子屋だより -What a Wonderful Everyday Life in Japan!-