
今、このページをご覧くださっている皆様は、まだ小さなお子さんをお持ちの方が多いと思います。
そんな子育て真っ盛りの皆さん、周囲をぐるっと見渡していただいて‥‥。どうでしょう、お友だち(同年代の子どもさん)の数、多いと思いますか?それとも少ないと感じますか?
2015年、合計特殊出生率(一人の女性が一生のうちに出産する子どもの数)は1.46人。2005年の1.26人を底に、徐々に上昇しつつありますが、まだまだ人口の減少を解消するにはほど遠い数字だそうです。
そんな流れの中で、市町村などの自治体レベルでも、子どもの数を増やそうとさまざまな制度が取り入れられているようです。
きょうは、そんな自治体の取り組みを少しだけ紹介してみましょう。
例えば、私が在住している池田市では、平成9年に「エンゼル祝金条例」が制定されました。内容は第3子には2万円、第4子には20万円、第5子には30万円を祝金として贈呈されるという制度です。
この制度にタイアップした形で、地元に本社を置く自動車メーカー「ダイハツ工業㈱」から、4人目以上の子どもが生まれた家庭に軽自動車を3年間無料で貸し出すサービスが行われたそうです。使用者の負担は任意保険とガソリン代のみで、自賠責保険料・諸手続き費用は同社が負担!貸出し期間終了後は、希望すれば中古車価格で購入できたそうで、100組以上の利用がありました。
何ともうらやましいお祝い制度ですが、残念ながら平成24年3月で終了しています(当初は5年間の予定だったのが、好評のため15年間も続いたのだそうです)。
現在は以下のような制度に変更されているようです。
第1子 ベビー用品(ベビーマグセット)を贈呈
第2子 ㈱池田泉州銀行との協賛により、1万円の積立式定期預金を贈呈
第3子 5万円(大阪府出産育児応援金…条件に満たない場合は2万円)
第4子 20万円(大阪府5万円+池田市15万)
第5子以上 30万円(大阪府5万円+池田市25万)
わが家はひとりっ子だったので無縁な制度でしたが、池田市、なかなかやるな!
全国には、このような形で、地元企業と力を合わせて「少子化対策」に取り組んでいる都道府県・市区町村もあるようです。
もう一人産みたくなるかも!?
いざ出産となると何かと物入りなのは皆さんもご経験のはず。ま、端的にいえば「お金がかかる!」ということ。そこで、そんな負担を少しでもやわらげてもらおうと、まとまった金額を用意してくれる自治体もあります。
たとえば愛媛県伊方町では、第3子以降の出生児1人につき総額100万円の奨励金交付という大盤振舞い。
また、福岡県添田町では出生児1人につき5万円、3子目(2児養育中)20万円、4子以上(3児養育中)50万円の奨励金を支給、3子以上につき(現在2児を養育中)月額1万円の育児奨励金を支給するという手厚い制度が用意されています。
このほか、北海道利尻町のように入所児童が第3子の場合は保育料が無料になるなど、継続的に子育てをサポートしようという制度を採用している自治体も少なくありません。
このように、自治体ごとに数多くの優遇策が用意されているようです。一般社団法人 移住・交流推進機構のサイト『JOIN ニッポン移住・交流ナビ』では“知らないと損する全国自治体支援制度(2016年度版)”が紹介されています。
子育て関連で合計4,095の支援策が掲載されていますので、皆さんが居住している場所の子育て支援を検索してみると新たな発見ができるかもしれませんね。
世のため人のため、そしてもちろん自分たちの幸せのため。子どもは社会のいろんな場面に笑顔や活力を与えてくれる存在です。でも実際には、子だくさんの家庭は家計の面で厳しさを感じることも多く、もっと欲しいと思っても、つい二の足を踏んでしまうという方も多いでしょう。
そんな時は、ぜひ公的な支援を参考(居住されている都道府県・市区町村のサイト)にして、あなたの家庭に役立つサポートを受けてみるのもいいかもしれません。
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