
それは突然のことでした。嫁が子どもを連れて動物園に行こうと言い出したのです。
なぜかと聞いてみると、「2歳までに動物園に行くと免疫力高まってアレルギーになりにくいんだって〜」と。
“なんだそれ。おまじないとかスピリチュアルとか、そんなんじゃないの?”
初耳だったこともあり、アレルギーと動物園がどうしても結びつかず、ちょっと調べてみました。
諸説あるかと思いますが、あくまで私見ですので、そのあたりご理解いただいた上でお読みくださると助かります。
では、スタート。
ぜんそくやアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など、アレルギーが原因となる病状はさまざまですが、ではこのアレルギーとはいったいどのようなものでしょうか。
人間には異物から身体を守るための「免疫反応」という機能が備わっていて、外部から体内に侵入した異物(細菌やウイルス等)の人体に対する攻撃を抑えてくれているわけですが、時としてこの機能が過剰に働き、食物やダニ、花粉、ホコリなど身体に害のないものにまで激しく反応してしまうことがあるのです。
つまり、アレルギーとは異物を排除しようとする「免疫反応」によって、身体にさまざまな症状が発生する状態のこと。皮膚の炎症やかゆみ、あるいはくしゃみや咳、鼻水など、さまざまな症状として現れます。それらが花粉症やアトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎といった病名で呼ばれているのです。
アレルギーの原因になる物質を「アレルゲン」と言いますが、その「アレルゲン」に対してできた抗体を「IgE」といいます。この「IgE」が作り出されやすい体質がアレルギー体質で、ある程度、遺伝する傾向があると言われています。
近年では、文明の発達により、ダニや寄生虫があまりいない空間を作り出すことで、体内の免疫細胞が減少して、免疫力の弱い身体、つまりアレルギー体質の子が増えてきたそうです。
さて、本題に戻ります。
いろいろと調べた結果、「2歳までの動物園デビューがアレルギー体質になりにくくなる」という話が世間に一気に広まったのが、数年前のNHKスペシャルでの報道だそうです(あくまで私が個人で調べた結果ですので、悪しからず)。
下記は、NHKスペシャルのホームページの説明文を引用したものです。
花粉症・ぜんそくなどのアレルギー。20世紀後半、先進国で激増。花粉症だけで3800万人もの日本人が患う病となった。
急増の原因は花粉・ダニの増加、大気汚染と考えられてきたが、意外な原因があることがわかってきた。南ドイツで、農家と非農家の子供の家のホコリを集め、「エンドトキシン」と呼ばれる細菌成分の量を調べたところ、それが多い農家の子ほど花粉症とぜんそくを発症していなかった。エンドトキシンは乳幼児期に曝露が少ないと、免疫システムが成熟できず、アレルギー体質になる。
農家のエンドトキシンの最大の発生源は家畜の糞。糞に触れることのない清潔な社会がアレルギーを生んだとも言える。
ヒトの免疫システムが完成したのは2億年前。ほ乳類にはは虫類のようなウロコや固い皮膚がなく、外敵の攻撃を受けやすかった。しかし新しい免疫システムを獲得したほ乳類は、IgEと呼ばれる免疫物質によって外敵を撃退できるようになっていた。
細菌やウイルスなどに対する強力な武器、免疫システム。今何故ヒトに襲いかかるようになったのか、ほ哺乳類誕生時に起源をさかのぼり、アレルギー急増の謎に迫る。(出典:NHKホームページ)
このNHKスペシャルの内容と自分なりに調べた結果をまとめてみると、
◎ 2歳以上になると、腸内環境が整い、免疫が完成してしまうらしい。
◎赤ちゃんの頃(2歳になるまで)に「エンドトキシン」と呼ばれている細菌成分に曝露しておく(さらされる)と、アレルギーに対する免疫がつく。
◎ 「エンドトキシン」は、動物のフンなどから大量に放出される。
◎ 動物園には「エンドトキシン」が大量に舞っている。
◎ 動物園でなくても、牧場や大きな公園に行ったり、動物を飼ったりしても良いらしい。(関西でおススメの公園はコチラ)
◎ 当然ですが、フンを直接触ってはいけませんよ!
というわけで、さっそくですが私も1歳の子どもを連れて、大阪の「天王寺動物園」へ行ってきました。10年以上ご無沙汰していた天王寺動物園でしたが、レトロな雰囲気は残しつつも、一部のゾーンがきれいになっていて驚き!子どもは動物に大はしゃぎ!と思いきや、一番テンションが上がっていたのが白雪姫の時計台でした。。一定時間ごとに、時計台から白雪姫や小人たちが出てきて踊り出す。。またその動きが微妙。。子どもの「ツボ」って解らないですね。
この動物園は、食事ができるところや購入できるお店が少ないので、お弁当持参がオススメです。それから、いまの時期は日差しが厳しいので、熱中症対策だけは怠らずに!
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いかがでしたでしょうか?
この話、本当なのか?どうなのか?今回、わが子で試してみましたので、数年後が楽しみです♪
わが子がアレルギーとは無縁の生活が送れるかどうかは、今はまだ分かりません。でも、万が一花粉症やアレルギーになったとしても、家族での楽しい動物園の思い出ができたのでヨシとしましょう~。