
夏はお水遊びの季節。子どもたちの水に対する感覚を育むのに最適です。
触ったり、
注いだり、
かきまぜたり。
ふね作りを通して体験させてあげましょう。
前回の『梅雨を描こう』の時にもお話しした通り、よほど危険なことでない限り、子どもがやりたがることは子どもに任せて、お母さんは見守りの姿勢で望みましょう。どんなに作業が遅くても、終わるまで見守ってあげてくださいね。
ここで改めて確認です。
見守りの気持ちになれる3つの心構え
1.「早くできることが良いことではない」ことを忘れない
2.「見本通りにつくることが目的ではない」ことを忘れない
3.今、子どもが何を修得しようとしているのか観察してみる
周囲が汚れても良いようにレジャーシートなどを敷いて、水を扱う時はこぼれても良いようにトレー等の上で作業しましょう。
準備するもの
ペットボトル2本
納豆パックのフタ1枚
竹串1本
セロハンテープ
マスキングテープ(なくても良い)
PPテープ
油性マジック
絵の具
筆
水(ペットボトルに入れておく)
紙コップなど(色水をつくる)
1.ペットボトルと納豆のフタに油性ペンで絵を描く
ペットボトルの表面やキャップに絵を描きます。何を描くかは子どもの自由ですが、形がありそうなモノなら「なあに?」と聞いてみて、英単語を教えてあげるのも良いでしょう。
納豆のフタはふねの帆になるので、お子さまの名前やふねの名前を考えて書いても良いですね。
*子どもが絵を描いている間に、お母さんはPPテープで房をつくります。
ペットボトルの大きさにもよりますが、テープを30㎝程度の長さで15巻ループさせ中央を結んで両端の輪を切ります。
結び目部分を中心にして二つ折りにし、てるてる坊主状にくくって房にします。
PPテープを細く裂けばできあがり。
2.水に絵の具を溶いて色水をつくる
紙コップなどに水を注いでもらいましょう。
色水はペットボトルに1/3程度の量を使用します。適量になるようにコップは小さめのを用意しておくと良いですよ。ペットボトルのキャップは一度開けたものなら2歳くらいでも開けられますので、お手本を見せてチャレンジしてもらいましょう。ペットボトルからコップに水を注ぐには手首のひねりが必要なので、子どもには難しい作業です。こぼすのが前提なので、用意する水の量もこぼれても対処可能な量にしておきましょう。
*応用編*
この一連の作業ができれば、一人で冷蔵庫からお茶の入ったペットボトル(500㎖)を取り出し、開けてコップに注ぎ、飲むことができるようになります。子ども用にお茶を500㎖のペットボトルに入れ野菜室など冷蔵庫の低い所に入れておきましょう。お茶とコップのある場所を教えて、自分でお茶を入れるよう促して様子を見てください。
好きな絵の具を選んでもらって水に溶きます。
選んだ絵の具の色の英単語も教えてあげると良いですね。「青=Blue!」「赤=red!」
まずはお母さんがお手本を見せます。絵の具のフタを開け、筆の先などに少し出してみせましょう。直接、チューブからコップに出しても良いですが、絵の具がなくなるまで出してしまうかもしれないので要注意。「もったいない」ときちんと伝えて止めてもらいましょう。
筆でグルグルと混ぜて色水をつくります。
混ぜるのも水の感覚を得るチャンス。いつまでも混ぜ続ける子もいると思いますが、基本的に飽きるまでやらせてあげてください。
3.色水をペットボトルに注ぐ
絵を描いたペットボトルに色水を移します。
ペットボトルの細い口に色水を注ぐのはかなり難しいことなので、小さなお子さまの場合は広口のペットボトルを用意しておくと良いでしょう。
紙コップの口を少しつまんで注ぎ口を作ってあげると注ぎやすいですよ。
子どもは紙コップの色水がなくなるまで注ぐと思いますので、注ぎ終わってから1/3程度になるよう調整してください。注ぎ終わったらペットボトルのキャップを閉めてもらいましょう。(後でしっかりと閉めなおしておいてくださいね)
4.作っておいた房をくくり付ける
この作業はお母さんにお任せします。色水を入れたペットボトルのキャップ下辺りにくくりつけてください。
5.色水を入れたペットボトル2本をセロハンテープでつなぐ
セロハンテープはお母さんが適当な長さに切って渡しましょう。
3歳くらいなら自分で引き出すことができますが、引き出すことに夢中になって無駄に引き出してしまうことがよくありますので、きちんと説明して止めてもらいましょう。
ペットボトルをつなぐ作業は一人ではとても難しいので、お母さんとの共同作業で!
ペットボトルを2本並べセロハンテープで上下2箇所をくるりと巻いてくっつけます。
マスキングテープなどで、装飾しても良いですね。
6.絵を描いた納豆のフタの裏に竹串を刺す
絵を描いた納豆のフタの裏の上下の凸部分を貫くように竹串を刺します。
竹串の先は危険なので、ハサミで切り落としセロハンテープなどでカバーしておきましょう。
竹串を使う作業は危ないのでお母さんの出番です。
7.納豆のフタの帆を立ててできあがり
ペットボトルのつなぎめに竹串を刺して納豆のフタの帆を立てればできあがり。
浴槽やビニールプールに浮かべて遊んでみましょう!